【ブログ引越ししました。従来のブログは→ http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005 です】
小沢灰色説の背景にある小沢金権体質のラベリング~これは本当に問題視すべきことなのだろうか?何人かの方から、小沢金権体質批判は正しいという意見をツイッターでいただいた。それこそ、実は私が問題にしたいことだった。
あなたは、国会議員に何を望みますか?
国会とは立法府ですから、当然、国民にとって必要な法律を検討し、制定すること、ですよね。
で、複雑化した日本の社会で、あなたは、国会議員一人で、それを実現することができると思いますか?
おそらく、24時間眠らなくても、無理でしょう。当然、平行して選挙対策もしなければならない。こちらの活動も議員が直接行わなければならないとすると、今度は、立法に関わる活動がおろそかになる。
だから、本気で立法活動や選挙運動ををしよう、と思う者は、支える者、つまり、秘書を雇用せざるを得ない。
日本では、政策秘書+2名の秘書を雇用するための費用は国費から出される。
アメリカでは、何人分が税金から出ているかご存じですか?
IIPSのレポートによれば(※1)、
さらに、国会の委員会に議員が利用できるスタッフが配属されており、その数は、下院約1000人、上院約500人にも上るという(※1)。
※1 http://www.iips.org/bp301j.pdf
米国では、これだけのスタッフ(下院で一人あたり合計20名を超えるスタッフ)が税金で雇用できるからこそ、議会で活発な議論が行われる。
これに対し、日本では、党議拘束もあるため、党内の手続きが済めば、何も考えずに、党の意見通りに票と投ずればいいわけだ。しかも、党内の手続きがきちんとされているかといえば、消費税の議論でも明らかになったが、民主主義的な手続きはとられず、議長一任などという処理が平気でなされる。いかにも野蛮だ。
脱線しましたが、本気で立法活動、選挙活動をしようと思うと、10数名、数十名のスタッフが必要だと言うことです。
自民党は長期政権時代、この点を国民に訴えることなく、官僚が主導する立法を良しとしてきたわけだ。自分たちは、官僚の決めた範囲内で利権を左右することで、献金や票につなげてきた。これでは、実際には立法府としての体裁をなしていない。
本気で政治に取り組めば、秘書の数を増やさざるを得ない。また、自分が実行しようという政策を実現するためには、同じ政策を実現しようとする仲間を増やすのは当然であり、仲間を増やすために働いてくれる秘書も必要になるだろう。
小沢さんは十数人の秘書を雇用していると言われている。小沢さんくらいのキャリアであれば、むしろ、少ないくらいだ。
日本では、この雇用のための費用は、国費から出ない。となれば、自分の資産でどうにかするほかない。もしかしたら、どこかで資産運用をしているかもしれない。でも、それをしなければ、本当の意味での政治活動を行うことができないからに過ぎない。
で、資産運用が法に触れれば問題だと思う。議員活動で知り得た情報、普通の人が得られない情報をもとに、金を稼いでいるなら、問題だが、そうではない、通常の資産運用であれば、それを問題にする必要はないと思う。
小沢さんが金権体質だとかいう人は、
(1)小沢さんが資産を増やす行為を問題にするのか?もし、そうだとしたら、秘書は3人で我慢しろ、ということなのか?その場合、立法府としての機能は果たせないと思うが、その点はいかにして克服するのか?
(2)小沢さんが資産運用をしているとして、それは政治倫理や法に触れることなのか?もし、そうでないとするならば、秘書を雇うための費用を税金からではなく、私財から出していることはむしろ賞賛すべきくらいのことではないか?
という私の疑問にどのようにお答えになりますか?
いま、身を切れといい、議員の数を減らすよう述べるコメンテーターが多い。これも官僚には都合がいいことだ。議員の数を減らし、財布を締め付け、議員が実質的な活動ができなくなれば、官僚はチェックも受けず、自分たちがやりたいことができる。民主主義とは何なのか、日本で民主主義を実現するには何が必要なのか、マスメディアのジャーナリストは正面からそれらを考える義務を負っていると思うが、とても義務に応えているとは思えない。
◆◆◆以下、基本的に毎日掲載しているものです◆◆◆
●新刊2冊のご紹介●
1冊目:本来正確な情報が提供され、それがなされない場合には追及の場となるはずの記者会見で何が起きたのか?
●アマゾンはこちら→ http://ow.ly/8fo8o
2冊目:原発事故でも明らかなように日本では、国民に主権があるとはいえないのが実態だ。海外ではどのような工夫がされているのか?問題点の洗い出しと改善の糸口を紹介しました。ぜひ、一家に一冊!
アマゾンはこちら→ ow.ly/a2Lxz
●補訂したもの●
日本のマスコミがいかに非民主的な環境に置かれているかを指摘ししました。海外ではマスコミを政府に対する市民の番犬として機能させるための仕組みがあります。それらも紹介しています。民主党が政権奪取後の動き、原発報道について補充しました。
●既刊本●
天下りの防止し、行政の隠れ蓑とされる審議会を改革するために、イギリスではこんな方法が採用されていた!
■■■以下の3点は、日本、特に東北・関東の保護者必読です。ぜひ、輪読会をしてみてください■■■
「ICRP Publ. 111 日本語版・JRIA暫定翻訳版」(http://www.jrias.or.jp/index.cfm/6,15092,76,1,html)
「緊急時被ばく状況における人々に対する防護のための委員会勧告の適用(仮題)=109」
(http://www.jrias.or.jp/index.cfm/6,15290,76,1,html)
アメリカ科学アカデミーの文献「BEIR-VII」(Biological Effects of Ionizing Radiation-VII、電離放射線の生物学的影響に関する第7報告)
http://archives.shiminkagaku.org/archives/radi-beir%20public%20new.pdf
◆東電本社の記者会見は、午前11時~正午から、午後6時ごろからの2回となっている。インターネットで生中継と録画配信されている◆
→ ニコ生 http://live.nicovideo.jp/
岩上さんのサイト http://ow.ly/4wCEr
◆東電会見に出席し続けている木野龍逸さんへの支援金の振込先口座は下記のとおりです。
郵便局の振替口座
口座番号は、00100-5-362362
口座名称は、木野龍逸支援の会(キノリュウイチシエンノカイ)
なお、銀行からの場合、
ゆうちょ銀行
〇一九店
当座預金
0362362
にお願いします(できれば郵便局の振替でお願いします)。
【日弁連の東日本大震災・原発事故災害復興支援活動】
→ http://www.nichibenren.or.jp/activity/human/higashinihon_daishinsai.html
●沖縄への連帯ツイッターキャンぺーン●
【ツイッターアカウント】@BarackObama
【メール】→http://www.whitehouse.gov/contactから
【ツイッター例文】
JAPAN IS NOT US'S COLONY! We won't support US BASE. All US BASE OUT! from our country.
Please HELP Okinawa. 75% of the American bases in JP is in the islands, only 0.6% of JP land. Relocate #Futenma base outside.
Marine in Futenma must go back to your country. There is no place where the base of Marine is acceptable in Japan.
Okinawa and a lot of Japanese oppose the transfer of the Futenma base to Henoko
At least180 MPs of ruling parties say NO to Futenma relocation within Okinawa. Check this http://bit.ly/9jQIW8
★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて:Gilbert's Nuremberg Diary)
★News for the People in Japanを広めることこそ日本の民主化実現への有効な手段だ(笑)」(ヤメ蚊)
※このブログの趣旨の紹介及びTB&コメントの際のお願いはこちら(←クリック)まで。なお、多忙につき、試行的に、コメントの反映はしないようにします。コメント内容の名誉毀損性、プライバシー侵害性についての確認をすることが難しいためです。情報提供、提案、誤りの指摘などは、コメント欄を通じて、今後ともよろしくお願いします。転載、引用はこれまでどおり大歓迎です。
【ツイッターアカウント】yamebun
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。