【ブログ引越ししました。従来のブログは→ http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005 です】
ギリシアで、連立政権が発足されず、再選挙となることに関して、大手メディアは、ギリシア市民が財政緊縮政策に反対し、これまでどおりの生活レベルを維持しようとしているという批判を加えている。ギリシアの財政再建のために欧州各国が負担をしているのに、甘い、というわけだ。果たして、ギリシア市民は、本当に他国のことを考えないお気楽民族なのだろうか?
ここで、イエス、とするならば、大手メディア、それを操る官僚の思うつぼだ。
この問題について、日本とギリシアのどちらの市民が真剣に考えているか、を考えれば、そんな簡単な話ではないことは当たり前だ。
ギリシア市民の支持を集めた第2党急進左派連合(SYRIZA)は、確かに、党首であるアレクシス・ツィプラス(Alexis Tsipras)の魅力も支持を集めた原因ではあるが、その公約に注目する必要がある。基本的には、急進左派連合の支持者は、その公約の実現を望むために、支持をしているはずだからだ。
主な公約は、NATOからの脱退とNATO基地の閉鎖、対外債務の返済の猶予、民営化を元に戻す、銀行の国有化、消費税を廃止し、富裕層への課税率を75%とする、というものだ(ロイター配信の英文記事※1)。
この公約があってこその支持だということをご存じでしたか?日本では、少なくともテレビではほとんど報道されていないように思う。
現在の日本での実質的主権者である官僚にとっては、軍をなくしたり、富裕層への課税率を高めたり、なんと、消費税をなくすなんていう主張を市民が支えている国が欧州にあるなんていうことが分かったら、富裕層への課税率を低くしたままで、消費税を増税する日本の案がいかに不当なものであるかが、ばれてしまう。
ことは、ギリシアにはとどまらない。フランスでオランド社会党政権が成立しましたよね。この公約についても、日本では、閣僚数の男女同数などが報道されている程度だが、もっと重要なものがたくさんある。
緊縮財政からの脱却を基本に、①「ユニバーサルバンキング」型の仏銀行業界の改革(リテール事業と投機的事業の分離)、②金融取引税を導入、銀行の利益に対する税率を15%引き上げ、③アフガンからの撤退、④6万人の教職員増員、⑤15万の政府関連職の創出などだ(※2、※3)。
※2 http://blog.goo.ne.jp/yampr7/e/0a3ffd5e455e5e3aec677e72dc3a67c9 (4つに分かれています)
※3 http://jp.reuters.com/article/domesticEquities4/idJPTK813947120120507?rpc=123
こちらも、日本では、富裕層への負担を増やし、軍の活動を少なくする、などの方向の政策がとられることをきちんと報道することはなく、財政緊縮政策からの転換は、経済危機を招くという脅しのような報道がされるだけだ。
ギリシア人はもちろん、フランス人も、真剣に自分たちの行く末を考えた上での結論だ。
新自由主義からの転換の萌芽が欧州で育ちつつある事実を共有しましょう!
◆◆◆以下、基本的に毎日掲載しているものです◆◆◆
●新刊2冊のご紹介●
1冊目:本来正確な情報が提供され、それがなされない場合には追及の場となるはずの記者会見で何が起きたのか?
●アマゾンはこちら→ http://ow.ly/8fo8o
2冊目:原発事故でも明らかなように日本では、国民に主権があるとはいえないのが実態だ。海外ではどのような工夫がされているのか?問題点の洗い出しと改善の糸口を紹介しました。ぜひ、一家に一冊!
アマゾンはこちら→ ow.ly/a2Lxz
●補訂したもの●
日本のマスコミがいかに非民主的な環境に置かれているかを指摘ししました。海外ではマスコミを政府に対する市民の番犬として機能させるための仕組みがあります。それらも紹介しています。民主党が政権奪取後の動き、原発報道について補充しました。
●既刊本●
天下りの防止し、行政の隠れ蓑とされる審議会を改革するために、イギリスではこんな方法が採用されていた!
■■■以下の3点は、日本、特に東北・関東の保護者必読です。ぜひ、輪読会をしてみてください■■■
「ICRP Publ. 111 日本語版・JRIA暫定翻訳版」(http://www.jrias.or.jp/index.cfm/6,15092,76,1,html)
「緊急時被ばく状況における人々に対する防護のための委員会勧告の適用(仮題)=109」
(http://www.jrias.or.jp/index.cfm/6,15290,76,1,html)
アメリカ科学アカデミーの文献「BEIR-VII」(Biological Effects of Ionizing Radiation-VII、電離放射線の生物学的影響に関する第7報告)
http://archives.shiminkagaku.org/archives/radi-beir%20public%20new.pdf
◆東電本社の記者会見は、午前11時~正午から、午後6時ごろからの2回となっている。インターネットで生中継と録画配信されている◆
→ ニコ生 http://live.nicovideo.jp/
岩上さんのサイト http://ow.ly/4wCEr
◆東電会見に出席し続けている木野龍逸さんへの支援金の振込先口座は下記のとおりです。
郵便局の振替口座
口座番号は、00100-5-362362
口座名称は、木野龍逸支援の会(キノリュウイチシエンノカイ)
なお、銀行からの場合、
ゆうちょ銀行
〇一九店
当座預金
0362362
にお願いします(できれば郵便局の振替でお願いします)。
【日弁連の東日本大震災・原発事故災害復興支援活動】
→ http://www.nichibenren.or.jp/activity/human/higashinihon_daishinsai.html
●沖縄への連帯ツイッターキャンぺーン●
【ツイッターアカウント】@BarackObama
【メール】→http://www.whitehouse.gov/contactから
【ツイッター例文】
JAPAN IS NOT US'S COLONY! We won't support US BASE. All US BASE OUT! from our country.
Please HELP Okinawa. 75% of the American bases in JP is in the islands, only 0.6% of JP land. Relocate #Futenma base outside.
Marine in Futenma must go back to your country. There is no place where the base of Marine is acceptable in Japan.
Okinawa and a lot of Japanese oppose the transfer of the Futenma base to Henoko
At least180 MPs of ruling parties say NO to Futenma relocation within Okinawa. Check this http://bit.ly/9jQIW8
★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて:Gilbert's Nuremberg Diary)
★News for the People in Japanを広めることこそ日本の民主化実現への有効な手段だ(笑)」(ヤメ蚊)
※このブログの趣旨の紹介及びTB&コメントの際のお願いはこちら(←クリック)まで。なお、多忙につき、試行的に、コメントの反映はしないようにします。コメント内容の名誉毀損性、プライバシー侵害性についての確認をすることが難しいためです。情報提供、提案、誤りの指摘などは、コメント欄を通じて、今後ともよろしくお願いします。転載、引用はこれまでどおり大歓迎です。
【ツイッターアカウント】yamebun
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。