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北朝鮮のロケット発射情報の発表が遅れた理由について、いろいろ取りざたされ、公共の電波が無駄づかいされているが、沖縄密約文書公開請求事件、国会図書館米兵不起訴関連文献開示請求事件で透けてみえる日米の外交関係や今回の東電事件での政府の対応をみてきた立場からは、ごく簡単に説明がつくように思える。
私の推測は次のとおり。
まず、今回、政府はダブルチェック(複数のルートでの確認)がなされてから発表することにしていたという。ところが、あまりに早くロケットが墜落したため、日本側の機材ではロケット発射が確認できなかった。将来確認できるあてもない。ここで、いわゆる「想定外」の事態が発生したわけだ。本来、ダブルチェックできない可能性についても想定しておく必要があったが、可能性が小さいことについては想定しないのが得意芸だ。
ところが、実際に米国の情報だけで、発表するしかない事態が生じた。
ここで、次の問題が発生した。米国の持っている機材の性能等が分かるような発表をしてはならない、米国の怒りを買うことはできない、という問題だ。米政府が「衛星で熱感知した」と正式に発表したら、それに準じればいいが、政府の情報が正式な発表としてではなく各メディアの取材の結果として報道されただけでは、その報道内容と米政府の意向が合致しているかどうか分からないから、日本政府としてはまだ発表することはできない、ということになる。
というわけで、今回の発表の遅れは、日本の官僚の「想定しない」、「米国のご機嫌を損ねてはならない」という特質が原因なわけです、きっとね。
(米政府の公式発表とその内容をご存知の方はコメント欄に記載して教えてください)
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